イースターはいつ?基本情報を解説
イースターの日程
2025年のイースターは4月20日
2025年のイースターは4月20日です。この日付は 「春分の日(3月21日)の後の最初の満月(4月14日)」の次の日曜日にあたるため決定されました。2024年のイースター(3月31日)より 約3週間遅いため、予定を立てる際には注意が必要です。なお、東方教会(正教会)のイースターは4月27日で、西方教会とは1週間の差があります。
2026年は4月5日、2027年は3月28日
イースターの日付は毎年異なりますが、2026年と2027年のイースターは以下の日程になります。
2026年:4月5日(春分の日3月21日 → 満月3月29日 → 次の日曜日)
2027年:3月28日(春分の日3月21日 → 満月3月23日 → 次の日曜日)
どちらの年も、2025年のイースター(4月20日)と比べて早い日程となっています。特に2027年は3月中にイースターが訪れる珍しい年です。
イースターの日付の決まり方
イースターは、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日
イースターは 「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」 に定められています。このルールは 325年のニカイア公会議 で決定され、現在まで受け継がれています。春分の日は 3月21日 に固定され、その後の最初の満月を探し、次の日曜日がイースターとなります。満月が日曜日の場合は、さらに翌週の日曜日となるため、毎年異なる日付になります。この方法により、イースターの日付は必ず3月22日から4月25日の間に収まるようになっています。このルールは、キリストの復活を日曜日に祝う伝統を守るために設けられました。
イースターの日付は、月の満ち欠けに影響される
イースターの日付が毎年異なる理由は、月の満ち欠けの周期(約29.5日)が太陽暦(365.25日)と一致しないためです。このため、春分の日の後の最初の満月の日は毎年変わります。ただし、イースターを決定する満月は 実際の天文学的な満月ではなく、「パスカル満月」 と呼ばれる計算上の満月を基準にしています。このパスカル満月を用いることで、暦のズレによる影響を最小限に抑えています。さらに、イースターの日付を算出するためには 「Computus(メートンのアルゴリズム)」 が用いられます。Computusは、春分の日・満月・日曜日の関係を数理的に計算する方法で、教会が公式に採用しています。
西方教会と東方教会は、使用する暦が異なるため日付がずれる
西方教会と東方教会では、イースターの日付の計算方法に違いがある。どちらの教会も「春分の日の後の最初の満月の次の日曜日」にイースターを祝うが、使用する暦が異なるため日付がズレる。 例えば、西方教会ではグレゴリオ暦を基準とするため、2025年のイースターは4月20日だが、東方教会(正教会)ではユリウス暦の計算に基づき、2025年のイースターは4月27日となる。この違いにより、西方教会と東方教会では数週間のズレが生じることがある。
イースターが移動祝日である理由
ユダヤ教の過越祭の影響で毎年異なる日付になった
イースターの日付が毎年変わるのは、ユダヤ教の「過越祭(ペサハ)」との関係によるものです。過越祭は、ユダヤ暦のニサンの月(春分の日後の最初の満月を含む月)に祝われるため、毎年異なる日付になります。キリスト教では、キリストの復活が過越祭の時期に起こったとされるため、イースターの日程もこれに基づいて決められました。 そのため、固定の日付ではなく、「春分の日後の最初の満月の次の日曜日」 という移動ルールが設定されました。この計算方法により、イースターの日付は毎年変わり、3月22日~4月25日の間で変動します。
ニカイア公会議で、満月後の最初の日曜日に統一された
325年のニカイア公会議 では、当時のキリスト教内で異なっていたイースターの日付を統一するため、「春分の日(3月21日)の後の最初の満月の次の日曜日」に祝う というルールが決まりました。この決定により、イースターは天文学的な計算に基づく移動祝日 となり、日付が毎年変わることになりました。さらに、キリスト教では「日曜日がキリストの復活を祝う特別な日」とされていたため、曜日固定ではなく日曜日に設定 されました。その結果、イースターは毎年異なる日付となりながらも、必ず日曜日に祝われる移動祝日となったのです。
東西教会の暦の違いによりイースターの日付が分裂した
325年のニカイア公会議でイースターの日付が統一されたものの、その後の歴史の中で東西教会の間で日付を巡る論争が続いた。特に、16世紀にカトリック教会がグレゴリオ暦を導入したことが分裂の要因となった。西方教会(カトリック・プロテスタント)は、新しい太陽暦であるグレゴリオ暦を採用し、より正確な計算でイースターを決定するようになった。一方、東方教会(正教会)は、従来のユリウス暦を維持し、現在もその方式を使用している。この暦の違いにより、カトリック・プロテスタントと正教会では、イースターの日付が異なることが一般的になった。この歴史的な経緯が、現在の移動祝日としてのイースターの日付に影響を与えている。
引用元:
NASA-月の満ち欠けのデータ
URL : https://eclipse.gsfc.nasa.gov
引用元:
バチカン(カトリック教会公式)-キリスト教の公会議
URL:https://www.vatican.va
米国海軍天文台(USNO)-グレゴリオ暦・ユリウス暦
URL:https://www.usno.navy.mil
イースターはどんな日?歴史と由来から世界の文化まで
イースターの起源とキリスト教との関係
キリストの復活を祝う、希望と再生の象徴の祝祭
イースターは、イエス・キリストの復活を祝うキリスト教最大の祝祭日 である。キリスト教の教義において、イエスの復活は「罪の赦し」と「永遠の命」の象徴とされ、信仰の中心的な出来事である。聖書の記述によれば、イエスは十字架にかけられた3日後に復活し、この出来事が「神の救済の証」とされた。キリスト教徒にとって、復活は希望と再生の象徴であり、イースターはその信仰を確認する重要な祭日となっている。
過越祭と関連し、ユダヤ暦の満月に影響を受ける祝日
イースターの起源は、ユダヤ教の「過越祭(ペサハ)」と深い関係がある。 過越祭は、ユダヤ人がエジプトから解放されたことを記念する祭りであり、ユダヤ暦の「ニサンの月(春分の日後の最初の満月を含む月)」に祝われる。イエス・キリストの最後の晩餐もこの過越祭の時期に行われたとされ、イエス自身が「人類の罪を贖う神の小羊」として十字架にかけられたという神学的解釈がある。こうした背景から、イースターの日付も過越祭と同じく、春分の日後の満月に影響を受ける移動祝日となった。
宗教的行事から文化的なイベントへと発展
初期キリスト教において、イースターは純粋にキリストの復活を祝う宗教的行事だったが、時代とともにさまざまな風習が加わった。特に中世以降、ヨーロッパ各地で異なる祝い方が生まれ、近代になると宗教的な意味を超えた春の祝祭としての要素が強まった。現在では、イースターエッグ(生命の象徴)、イースターバニー(繁栄の象徴) などの文化的要素が加わり、子供向けのイベントや商業的な行事としても広がっている。多くの国ではイースターサンデーに特別な礼拝が行われるほか、エッグハント(卵探し)やイースターパレードなどのイベントが開催され、宗教的行事と文化的行事が共存する形で発展している。
世界各国のイースターの祝い方
アメリカ・イギリス:家族向けのイベントが中心
アメリカやイギリスでは、イースターは家族で過ごす祝日として認識され、子供向けのイベントが充実している。 特に有名なのは「エッグハント(卵探し)」で、庭や公園に隠されたカラフルな卵を子供たちが探す遊びが定番となっている。また、アメリカでは「ホワイトハウスのイースターエッグロール」が毎年開催され、大統領一家が子供たちと遊ぶイベントとして知られている。イギリスでは「エッグロール(卵転がし)」や「イースターマンデー(イースター翌日の祝日)」などの伝統があり、家族で祝う日となっている。
スペイン・ラテンアメリカ:キリストの受難を再現する行事が中心
スペインやラテンアメリカ諸国では、イースターはキリストの受難と復活を記念する厳粛な宗教行事として祝われる。 特に、スペインの「セマナ・サンタ(聖週間)」は世界的に有名で、ローブとフードを身にまとった人々が宗教行列を行い、キリストの受難を再現する。この伝統はラテンアメリカにも広がり、メキシコやブラジルでは「パッション・プレイ(キリスト受難劇)」が行われる。フィリピンでは、一部の地域で実際に十字架にかけられる「受難の再現」が行われるなど、信仰が色濃く反映された儀式が続いている。
フランス・ドイツ:伝統的なイースター料理と文化が中心
フランスやドイツでは、イースターは宗教行事とともに、特別な料理を楽しむ祝日とされている。 フランスでは「イースターチョコレート」が人気で、特にチョコレートで作られた卵やウサギが店頭に並ぶ。復活祭の食事には、「ラム(子羊)」が供されることが多く、これはキリストの犠牲を象徴している。ドイツでは、イースターの前に卵をカラフルに染めて飾る習慣があり、各家庭で伝統的な装飾が施される。
イタリア・ギリシャ:宗教儀式が中心の厳粛な祝祭
イタリアやギリシャでは、イースターはキリスト教の信仰に深く根付いた祝祭であり、宗教儀式が厳粛に行われる。 イタリアでは「復活祭ミサ」がバチカンのサン・ピエトロ大聖堂で執り行われ、ローマ教皇が世界に向けて祝福のメッセージを送る。ギリシャでは、正教会の伝統に則り「聖なる火」の儀式が行われ、深夜の礼拝の後、信徒たちがロウソクに火を灯して街を練り歩く。これらの国では、イースター前後の聖週間が非常に重視され、多くの人々が教会で祈りを捧げる。
日本・アジア:商業イベントとしてのイースターの広がり
日本や中国、韓国などのアジア諸国では、イースターは宗教的な行事としてよりも、商業的なイベントとして広まりつつある。 特に日本では、テーマパーク(ディズニーランドやユニバーサルスタジオジャパン)で「イースターイベント」が開催され、カラフルな卵やウサギをモチーフにした装飾が人気を集める。また、洋菓子店やカフェでは「イースター限定スイーツ」が販売され、イースターが「春のイベント」として定着しつつある。一方、アジアのキリスト教圏(フィリピンなど)では、欧米と同様に教会での礼拝や宗教儀式が行われる。
イースターの象徴
イースターエッグ(卵)は、生命の誕生とキリストの復活の象徴
イースターエッグは、新しい生命の誕生とキリストの復活を象徴する ものとして広く知られています。卵の殻を割ることが「墓を開くこと」に例えられ、キリストが死から蘇ったことを示すとされています。特にギリシャ正教会では赤く染めた卵を用い、キリストの血と復活を象徴 しています。一方、西ヨーロッパやアメリカでは、カラフルに装飾された卵を飾る習慣があり、イースターエッグハント(卵探し)が子供たちの定番イベントになっています。フランスやドイツでは、チョコレートで作られた卵を贈り合う文化 も根付いており、春の訪れを祝う象徴として親しまれています。
イースターバニー(ウサギ)は、繁栄・多産の象徴と春の豊穣
イースターバニーは、繁殖力の高いウサギが「春の生命の誕生」と「豊穣」を象徴する動物として選ばれたことに由来します。特に16世紀のドイツでは「イースターバニーが卵を運んでくる」という伝承が生まれ、これがアメリカにも伝わり、現代のイースターイベントに定着しました。ウサギは多産の象徴でもあり、春の訪れとともに新しい生命が誕生することを祝う意味 があります。一方で、オーストラリアではウサギが害獣とされるため、代わりに「イースター・ビルビー」という動物がシンボルとされています。現在では、チョコレートのウサギが贈られるなど、商業的な要素も強まっています。
子羊は、キリストの犠牲を象徴
イースターにおける「子羊」は、キリストが「神の子羊」として犠牲になったことを象徴する重要なシンボルです。旧約聖書の過越祭(ペサハ)では、神への捧げものとして小羊が供えられましたが、新約聖書ではイエス自身が人類の罪を贖うための「神の小羊」とされています。そのため、カトリックや正教会の復活祭では「子羊」が特に強調され、フランスやイタリアではイースターにラム肉を食べる習慣 があります。また、イースターの色としては、白(純潔)、金(神聖・勝利)、緑(新生・希望) がよく使われ、教会の祭服やイースターエッグの装飾にも反映されています。
引用元:
BBC(英国放送協会) – 各国のイースターの伝統
URL: https://www.bbc.com
The History Channel – イースターの歴史
URL: https://www.history.com
まとめ
この記事を読むことで、イースターの日付が毎年変わる理由や計算方法を理解し、2025年以降の具体的な日程を把握できます。 また、イースターの歴史や宗教的背景、各国の祝い方を知ることで、異文化への理解が深まります。 さらに、旅行やイベントの計画を立てる際に、イースターの日程を考慮しやすくなり、より充実した準備が可能です。 イースターエッグやイースターバニーなどのシンボルの意味を学ぶことで、家庭でも楽しめるアイデアが広がります。この記事を通じて、イースターに関する正しい知識を得て、日常生活や特別なイベントの準備に役立てましょう。
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