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つくり手の想い

美しく、そして手早く仕上げる調理へのこだわり

店舗製造販売2021年4月入社阿部楓希

子どもの頃から憧れていた、サザエのおやき

子どもの頃、サザエのおやきが大好きで、クリーム味をよく買っていたんです。サザエの販売員の方がおやきを焼いている姿を、調理場のガラス越しによく見ていた思い出があります。

学生時代はお弁当屋さんでアルバイトをしていて、お客様からの注文を受けて、その場で調理して販売していました。つくることが好きだったので、就職活動の際にも、飲食関係の仕事がしたいなと考えて、馴染みのあるサザエで働いてみたいと思ったんです。お客様の年齢層も幅広いので、いろんな人と関われるのもいいなと。

入社してからは本社で研修があり、ひと通りサザエの商品のつくり方を教えてもらいました。それから実際に売り場に出て、先輩から「こういう風にやるんだよ」と実際に見せていただきながら覚えていきました。

つくるのが一番好きなのはやっぱりおやきですね。おやきはサザエの商品のなかでも特に難しく、はじめは感覚を掴むのに苦労しました。生地や中に入れるものによって、大きさや厚さが変わってくるため、角のある丸いおやきを綺麗につくれるようになるまでには、少し時間がかかりました。 やけどをたくさんしながら練習して、綺麗に焼けるようになった時はうれしかったですね。先輩からは「飲み込みが早くて器用だね」と言ってもらいました。

おやきを焼いているところをよく見に来てくれる常連さんのお客様から、「うまくなったね」と褒められることがあったり、私のことを覚えてくださったお客様が店舗に買いに来てくれたり、そういったことがあるとうれしいですね。あと、私が小さかった頃と同じように、おやきを焼いている私の様子を見た子どもが、ガラスに張り付いて「すごいすごい!」と言ってくれることもあって、なんだか感慨深いなと思います。

綺麗に、そして早くつくれるようになるまで

実は私、サザエに入るまでおはぎを食べたことがあまりなくて、つくる機会はまったくなかったんです。入社してから、お彼岸の時期におはぎを買う人がこんなにたくさんいることを知りました。サザエは1年の行事を大切にしている会社なので、お彼岸はもちろん、節分、お盆などの時期を身近に感じるようになりました。

はじめておはぎをつくった時は、あんこを綺麗に伸ばすのが難しくて、あんこでもち米を包むのに苦労しました。触りすぎてしまうとあんこは白くなってしまうので、つやのあるおはぎにするためには、手早く仕上げる必要があります。いまは入社したばかりの頃よりは上手につくれるようになりましたが、まだまだ頑張っている最中です。

おむすびの場合、商品をつくる順番や種類を変えて、いろんなやり方を試しながら自分に合うやり方を見つけて、一つひとつの工程を無駄なく、早くすることを意識しています。 柔らかすぎるとかたちが崩れて中の具が見えてしまうので、先輩にコツを教えてもらい、実際に手を動かしながら綺麗につくる方法を習得していきました。

入社したばかりの頃、最もつくるのが苦手だったのは巻き寿司 でした。酢飯を海苔の上で伸ばすのが難しくて、伸ばし方次第で、巻いたあとの完成形が変わってしまうんです。かんぴょう、しいたけ、卵、きゅうり、紅しょうがなどの具材が綺麗に見える配置を意識する必要があります。太巻きの場合は、カットした断面が美しくなる位置を考えて具材を並べています。綺麗に、そして早くつくれるようになるまでには時間がかかりました。節分にはすごい量の巻き寿司 を作るので、最初はみんなについていくのに必死でしたね。

おはぎとおむすびはもちろん、巻き寿司 やおやきなどの商品を開店時にしっかりと店頭に並べておき、お客様が選ぶレパートリーを揃えておきたいと思っているので、綺麗に、早くつくることは意識しています。店長やパートさんなど、先輩がどういう動きをしながらつくっているのかを見ながら、どうすれば自分に取り入れられるかを考えて、それに近づける努力をするようにしています。「どうしたらそんなに早くできるんですか?」と、かなりしつこく聞いていたと思います(笑)。それに、かたちが美しくないと、お客様に「買いたい」と思っていただけないので、商品の見た目はとても大事なんです。

「また来たい」と思っていただけるように

サザエでは、「いらっしゃいませ」「かしこまりました」「少々お待ちくださいませ」「ありがとうございました」「またお越しくださいませ」を5大接客用語としています。お弁当屋さんでアルバイトしていた頃は、たとえば「かしこまりました」と言わなくてはならないところを「わかりました」と言ってしまっていて、敬語がきちんとできていませんでした。サザエに入ってからは、まずそのことを先輩に指摘されて、自然と接客用語が出てくるようになるまでに、何度も練習しました。売り場に出ている現在は、お客様を第一に考え、かならずお声がけをするようにしています。

お客様からよくおすすめを聞かれるので、一番人気の「えび天」のおむすびをおすすめしたり、たとえば「なにかさっぱりしたものない?」と聞かれた場合には、私の好きな「なす味噌巻」や、「梅じそ巻」をおすすめしたり。お客様がどんなものを求めているのかを聞いた上で、人気の商品をお伝えするようにしています。

同僚や先輩を見ていると、いろんな言い方や伝え方でお客様とコミュニケーションをしていて、私ももっとお客様が来たくなるような呼び込み方や、お店の商品を見たくなるような勧め方を勉強していきたいです。お客様ひとり一人との限られた接客時間のなかで、「また来たい」と思っていただけるような親切な接客を心がけていきたいと思います。

私のサザエのお気に入り MY FAVORITE SAZAE

秘伝みそダレなす味噌巻き
私の好きな商品は巻き寿司の「なす味噌巻」です。私がなすと大葉が好きだからというのもありますが、みそダレの味付けがおいしいんです。ほかのお店にはない味だと思います。入社してはじめてお昼ごはんに食べたところ、途端にハマりました。ちょっとつまみたくなるような大きさで、大葉がさっぱりしているので、夏場でも食べたくなります。

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阿部楓希

店舗製造販売2021年4月入社

2021年04月
サザエ食品株式会社高卒新卒入社
イオン新さっぽろ店 配属

2024年04月
札幌市内百貨店 配属

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