北海道生まれのブランドだからこそ選んだ十勝の小豆
変わらない味と品質への信頼
私は1996年にとんでんに入社し、関東にて複数店舗の店長を務めてから、2006年に商品部へと異動になりました。現在は事業部長として、とんでんのメニュー全体を取り仕切る役割を担当しています。
十勝製餡(サザエ食品のあんこを製造するグループ会社)さんと、とんでんの お付き合いがはじまったのは、2001年ごろでした。とんでんは「北海道生まれ」をブランドイメージとして打ち出しており、北海道産の食材を使うことにこだわっているので、十勝製餡さんの商品にはブランドとしての親和性の高さを感じています。現在は、「北海道十勝あずき白玉」「北海道十勝ぜんざい」「抹茶わらび餅パフェ」にて、十勝製餡さんの「十勝ぜんざい」 を使用しています。
お取引がはじまった当時は、90店舗以上でメニューを展開するために複数社とお取引していたのですが、十勝製餡さんの商品の柔らかさや味、風味、粒感はお客様からの評判が高く、徐々にメインで使用させていただくようになりました。小豆の品種に関しては、香りや皮の柔らかさに特徴のある「えりも小豆」を指定させていただいています。
一定のレベルで同じ品質の製品をつくり続けるのはとてもむずかしいことだと思いますが、十勝製餡さんはどのような時も安定して同じ品質、変わらない味を供給し続けており、我々としてはとても安心感があります。
デザートはお店の印象を決める重要な存在
「北海道十勝あずき白玉」「北海道十勝ぜんざい」は、提供開始以来、とんでんの定番メニューとしてお客様にご注文いただいています。ぜんざいに関しては、一時期季節限定のメニューにしていたのですが、「どうしてなくなっちゃったんですか?」とお客様からお声をいただくことがあったので、現在は季節を問わず、温かいぜんざいと冷たいぜんざいのどちらも提供しています。
「抹茶わらび餅パフェ」は、提供をスタートしてからはまだ2、3年ですが、すでに定番になりつつありますね。お客様だけではなく、従業員さんの間でも人気の高いメニューです。ソフトクリームと抹茶、そして小豆の組み合わせが美味しく、ミニサイズなのにとても食べ応えがあります。
デザートは、食事が終わったあとの最後に召し上がっていただくものなので、お店の印象を決定付ける重要な存在です。十勝産の小豆を使用したデザートを通して、お客様に北海道の食の魅力をお届けするブランドとしてのイメージをお伝えできているのではないかと思います。
北海道産ブランドとして共に成長していきたい
とんでんでは、毎年4月にグランドメニューを刷新しており、ランチにおいては3ヶ月に一度、季節に合わせたメニューに変更しています。なかでもそば メニューに関しては、春の桜そば、夏の柚子切りそば など、自社工場で製造している季節の変わりそばを提供しています。
弊社の自社工場は北海道恵庭市にあり、グランドメニューとして提供している幌加内産のそばをはじめ、茶わんむしやそばに使用するおつゆなど、和食において重要な出汁にこだわった商品を製造しています。恵庭市の特徴は水のおいしさで、この水があるからこそとんでんの商品をつくることができています。十勝製餡さんも、十勝の水を使っていることが商品のおいしさにつながっているので、その点でとても共感を覚えています。
さらにサザエ食品さんは、函館で創業された際に「10円おはぎ」を売られていたそうですが、とんでんも創業時には和菓子の製造・販売をおこなっており、「10円まんじゅう」を販売していました。同じ北海道生まれの企業としてのご縁を感じます。
今後はさらにお客様に北海道の食に興味を持っていただけるように、一つひとつの食材の魅力を丁寧に発信していきたいと考えています。ホタテなどの海産物や幌加内のそば、そして十勝の小豆といった食材へのこだわりは、つい自分たちではあたりまえのことと考えがちなのですが、これだけたくさんの北海道産の食材を使っていることきちんとお伝えすることで、「北海道生まれ」のブランドイメージを表現していきたいと思います。今後も同じ北海道生まれの企業として、十勝製餡さんとともに成長していきたいと考えています。