あずき豆知識

あずきはアジア生まれということは分かっていますが、その祖先種と原産地について、まだ定説はありません。
北海道では元禄8年(1696年)、南部藩から種子を取り寄せたのが最初であるといわれています。日本でのあずきの年間収穫量は約130万俵、その8割強が北海道で作られ、中でも十勝地方では63万俵もの小豆が収穫されています。
ほかに中国、アメリカ、カナダ、タイ、オーストラリア、アルゼンチンなどから約50万俵が輸入されています。

かつて日本や韓国、中国ではあずきは食物である前に、その美しい赤色が呪術的な意味をもち、魔除けや汚れ払いなどに用いられてきました。
一般にもハレの(めでたい)日の食物として、正月15日や季節の節目に赤飯やあずき粥を食べていました。
このようなあずきの利用法は一面、合理性を持っています。
現在のように冬季に新鮮な野菜を口にすることが難しかった時代には、あずきを粥にして食べることはビタミンB1、B2などの補給になり、健康維持向上に役立っていたのです。
一般にもハレの(めでたい)日の食物として、正月15日や季節の節目に赤飯やあずき粥を食べていました。
このようなあずきの利用法は一面、合理性を持っています。
現在のように冬季に新鮮な野菜を口にすることが難しかった時代には、あずきを粥にして食べることはビタミンB1、B2などの補給になり、健康維持向上に役立っていたのです。

あずきに含まれるサポニンには溶血作用がありますが、実際古代においては薬として利用されていたといわれます。
また、あずきに含まれる鉄分は血液の原料でもあるので、その供給にも有効でした。
人間の長い経験から生まれた慣習には深い知恵が隠されています。
あずきは低温に弱く、冷夏の年は収穫量が落ち込み市場価格が高騰するのに対し、
豊作の年は収穫量が過剰になり、暴落することがあります。
あずきが投機商品の代表とされてきたのはそのためで、「赤いダイヤ」と呼ばれるゆえんです。
また、あずきに含まれる鉄分は血液の原料でもあるので、その供給にも有効でした。
人間の長い経験から生まれた慣習には深い知恵が隠されています。
あずきは低温に弱く、冷夏の年は収穫量が落ち込み市場価格が高騰するのに対し、
豊作の年は収穫量が過剰になり、暴落することがあります。
あずきが投機商品の代表とされてきたのはそのためで、「赤いダイヤ」と呼ばれるゆえんです。
豆のパワー
- 一番大切な脳、神経のエネルギーとなる糖質(グルコース)を豊富に含んでいます。
- 筋肉や皮膚、血液、内臓などを構成する主要成分となっているタンパク質が豊富に含まれています。
- 肥満やコレステロールの原因になる脂質があまり含まれていません。
- 糖質をエネルギーに変える潤滑油ビタミンB1、脂質をエネルギーに変えるビタミンB2、免疫機能を正常に保つ働きをするビタミンB6が豊富に含まれています。
- 骨や歯の材料となるカルシウム、リン、筋肉や血液の成分になる鉄など多くのミネラル(無機質)を豊富に含んでいます。
- 大腸ガン予防の主役である食物繊維が豊富に含まれています。
注目すべきは、あずきの中に含まれるポリフェノール
ポリフェノールは人間の体を酸性化させ傷つけていく活性酸素を除去する働きがあります。
赤ワインには100g中300mgのポリフェノールが含まれていますが、小豆にはそれを上回る100g中460mgものポリフェノールが含まれています。あずきのポリフェノールは赤い種皮の部分に一番多く含まれています。加工時の熱によって一度は種皮から外へと溶け出しますが、同時に熱によってあずきのデンプンとタンパク質があん粒子を形成し、溶け出したポリフェノールがあん粒子に付着することによってあんこの中に残るのです。
赤ワインには100g中300mgのポリフェノールが含まれていますが、小豆にはそれを上回る100g中460mgものポリフェノールが含まれています。あずきのポリフェノールは赤い種皮の部分に一番多く含まれています。加工時の熱によって一度は種皮から外へと溶け出しますが、同時に熱によってあずきのデンプンとタンパク質があん粒子を形成し、溶け出したポリフェノールがあん粒子に付着することによってあんこの中に残るのです。
